インナーチャイルドとは、日本語に直訳すると”内なる子供”ですが、もう少し詳しく解説すると、小さい頃に満たされなかった想いや感情が記憶されたもので、
その負の記憶が、まるで別人格のように、大人になった今でも存在し続け、人生の岐路に立った時に、一瞬の判断を迫られた時に強い決定権を握り、迷いや不安を生じさせます。
インナーチャイルドに興味を持つタイミングは、
自分にどこか壁があることには、薄々気づいてはいるけれど、どこか突破できない。
このような出来事にぶち当たった時ではないでしょうか?
様々な本を読むと、どうやら幼少期に満たされなかった感情が、邪魔をしているらしいぞ、インナーチャイルドと言うらしい。
これを癒すことで、人生が拓けるかもしれない、そんな期待を込めて、興味を持つのではないかと推測されます。
親からいつも叱られてばかりで、自信をつけられなかった。
自分に当てはまることばかりで、ひとしきり号泣する、
これも、インナーチャイルドの癒しの一つです。
自分の中にいる、満たされなかった幼い自分に気づくことができた。
さぁ!自分の人生はこれから順風満帆?
と、シンプルに運べばいいのですが、インナーチャイルドとは、ほぼ、自分の年齢と同じ期間だけ一緒にいた感情です。
「傷つくのが怖いから、そっちへ行ってはいけないよ!」と、ずっと自分を守ってくれていた唯一無二の存在であり、感情の一つです。
ずっと守ってくれていた任務を解くためには、インナーチャイルドを癒す必要がありますが、その方法の一つとして、過去に戻るイメージをして、大人になった自分が「もう大丈夫だよ」と語りかけてあげるという方法があります。
他にも、セラピストによって催眠状態に持って行き、インナーチャイルドの言い分を聞き「もう大丈夫だよ」と伝える方法もあります。
これらのワークが、効果のある人もいるとは思いますが、私も挑戦してみたことがありますが、ワークをしたときは号泣もしましたし、終わったその時はスッキリした気持ちにもなりましたが、不安や迷いがなくなることはありませんでした。
私なりの勝手な結論ですが、
過去の実際に起こった出来事は、変えることはできません。変えることができるのは、出来事に対しての自分の捉え方です。
この世界では過去に戻ることができないので、過去にアプローチできるのは、唯一「現在」だけです。
過去は、今の自分がどのような状態であるかで、どんどん変化します。
例えば失恋。
悲しいことだったけれど、今が満足であれば、過去の辛かったことさえも感謝にかわります。いま、前の彼より優しくて包容力もあり、社会的にも成功している素敵な彼がいたら、あの失恋のおかげで、ど、ネガティブだった現象が、ポジティブに受け止められるようになるんです。
辛い幼少期があったからこそ、人を思いやる力がついた、そう思うことこそが、自己受容が完成したかたちです。
そう、インナーチャイルドを癒やすために本当に必要なのは、今とこれからを大切にすることなんです。
突然そんな風にはなれないと思うので、まずは他人認証をたくさん受け取りましょう。何かをしてもらったら、ありがとうと言うだけでいいんです。
自分を評価するものは他人です。
他人からの評価を、自分も採用するので、他者からの承認は、重ねることで自己承認に変わってきます。これが世にいう「自己愛」です。
過去への評価は、今の自分がどうか、によってどんどん変化してゆきます。これらをまるっと受け容れることは、自分の人生から逃げ出さない「覚悟」に近いかもしれません。この覚悟ができたとき、過去がどんどん必然に変わってゆき、自分の人生に意味のない出来事はおこらない、と確信もって語れるようになります。
インナーチャイルドという言葉に惑わされて、過去や外部にばかり原因を求めず、今の自分にとことん向き合うことで、自然と癒されていくのが、正しいインナーチャイルドの癒し方かな、と私は思っていますヾ(*´∀`*)ノ。