私の両親は、少し風代わりな人でした。
自分達が考えたことが、第一で、ときには町内会の人ともめたり、友人の両親ともめたり、会社の人ともめたり、、、
私は子供心ながらに、なんでもっと「調和」がとれないんだろうと思っていました。
彼らの考え方の基本は、少し欧米チックで、自分のことを大切にする。だから、権利はどんどん主張していました。
私は父や母から時々出る「自分が一番なんだから、自分が中心なんだから」という言葉に思春期ながら、すごく違和感を感じていました。
特に義務教育の中で過ごしていると、自分勝手に動くと、思いっきり浮きますし、目立たないように生きていくことが自分のモットーのようになっていて、
今振り返ると、親のとんがったところは子供には逆に凹むという、凸凹でこぼこな現象に
自分も巻き込まれていたのかもしれませんね。
そんなこんなで、調和ばかりを気にしていた私は、いつのまにか「いいひと」になっていました。
相手が100で、自分は50。
友人関係でも、人間関係でも「いいひと」だから、第一印象はいいけれど、長く時間を過ごしていると、私自身が辛くなるのか、相手が辛くなるのか、自然と離れていくことが多くって。
自然の流れなんだって自分に言い聞かせてはいましたが、大きな失恋を経て、自分の大きな思い癖に気がつきます。そのきっかけは、前述した両親の考え方に対する違和感でした。
自分中心で生きるという本当の理由
自分中心で生きると聞くと、子供の自分は、とても自分勝手な印象を受けました。
なので、相手の気持ちをあれこれ考えて、相手中心に生きることが正しいと思っていました。
しかし、これでは相手に依存するという危険性を持っています。しまいには、「あなたには自分というものがないの?!」と言われて、さってゆかれたりします。
自尊心が正しく育っていないことも原因ではあるのですが、本当の「自分中心」とは、
自分とは、全てでもあるから、まずは自分を大切に、自分の意識をしっかり持つんです。
すると、自然に相手を思いやれる気持ちになれます。だって、相手も、大切な自分の、大切な一部だと気がつくからです。
この考え方をするようになって、本当に嫌いな人がいなくなりました。
相手が私のことを嫌いになっても、それも全て私だから、と思考をかぶせていくと、みごと、人間関係についての悩みはつるんと解消してしまいました。
自分からわきあがる感情を起点に、なぜそう感じるようになったのか、違和感をなぜ感じるのか、自問自答を繰り返していると、ふとこのような答えにたどりついたりするものです。
原因はすべて内側にある、そう実感させられた出来事でした(o^-^o)